306)虐待と無視 [非行・家庭内暴力・DV]

シニフィアン研究所(埼玉県上尾市&和歌山県和歌山市)の迎意 愛(むかい あい)です。
精神分析という対話療法で心身の悩み相談をしています。
           
今日は、「虐待と無視」 について書きたいと思います。

虐待されるのが分かっているのに、結局舞い戻ってしまう人がいます。
周囲の人は、『どうして?』と理解に苦しむことでしょう。
それは
その人にとって、自分が間違いなく存在し、生きていることの証となっているからではないでしょうか。

『虐待は嫌だけど、少なくとも虐待されている間は自分が生きている実感がある』
『私は彼に、(虐待する対象として)必要とされている』
このように語った人がいました。

何よりも『無視される』ことを恐れているかのようです。
それほど、無視されることは、人にとって辛いことなのです。
(これについては、以前にも書きましたが)

無視=自分という存在が無くなるに等しい

だから
「無視されるよりは、まだ虐待の方がましだ。だって、私がそこに居るから虐待する。
居なかったら、虐待すらできはしないのだから。」
と思ってしまうのかもしれません。
つまり、
虐待されることが、少なくとも自分が存在し、生きていることの証となっているからです。
このように考えてみると、
虐待されるのが分かっていながらも、結局戻ってしまう理由が少し理解できるような気がします。

どうしてこれほどまでに、人は自分の存在が無くなることを恐れるのでしょうか?
どうしてこれほどまでに、自分の存在を証したいと思うのでしょうか?
これについては、後日考えてみたいと思います。

ご意見、ご質問はシニフィアン研究所までご連絡ください。
http://signifiant-lab.com/
トラウマのサイトもあります。http://signifiant-lab.com/trauma/
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