うつ-自分の鏡像が壊れる体験 [不登校・引きこもり]

やる気がでない
体がだるい
常に眠い
何もしたくない

これらはうつ状態への入り口
ある変化がそのキッカケとなる場合が多い

近親者や恋人、ペットなど情を寄せている対象の喪失体験
事故などによる体の一部など自分自身の喪失体験
転勤や転校、引越し、降格や昇進、栄転等の環境の変化
今回の東日本大震災など、自然災害による家屋、コミュニティーの喪失体験
目標喪失
などなど

これらに共通しているのは「変化」や「喪失」
愛する人はもちろん、大事にしていたペット、大切にしていた物など
それらはその人自身であり、そのすべて、もしくは一部となっていたもの
自分の姿を映してくれる鏡像となっていたものなら何でも良い
それに人は「思い出」「生きがい」「命」「すべて」と呼ぶ
つまりそれらは自分自身でもある
だから喪失体験は
まるで自分が亡くなったかのように感じる

「心にぽっかり穴が空いたようだ」
「自分の一部がもぎ取られたようだ」
「自分の存在価値がない」
「生きる意味がなくなった」
などと表現する
自分のまとまった姿を映してくれていた鏡が壊れる体験そのものである

うつ状態にある場合
重症の時期はエネルギーも枯渇しているから動けない
しかし、入り始めと回復途上で「自殺」の可能性が高くなる
引きこもり状態が必須であり
その期間は壊れた鏡像の修復する服喪期間でもある
刺激はより一層の鏡の崩壊を促すこととなる
ゆえに
可能な限り静かに刺激のない「安心」と「安全」の環境を必要とする
「がんばって」の言語は禁句となる
温かい眼差しで、口を出さず、見守り続けることが大切である

Φ シニフィアン研究所のHPはこちら http://signifiant-lab.com/
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